昨日の礼拝では、女性の信徒の方が「証し(あかし)」をしてくださいました。

「証し」とは、自分がいただいた神様の恵みを他の人たちに伝えることです。

この方がクリスチャンになられたのは、小学5年生のときに妹さんと近くの教会(当時は伝道所)に通い始めたことがきっかけでした。子どもが10名、大人が10名入るといっぱいになるような小さな教会だったそうです。

学年が進むにつれ教会から離れていく子どもたちがいる中、通い続けることができたのは、「神様の恵み以外の何ものでもありませんでした」。

やがて教会で出会った方と結婚、育児とお仕事をしながら、家庭集会(牧師を招いて聖書のお話を聴く会)を開き、教会でもさまざまな奉仕を続けてこられました。

ある時期、非常に理不尽な、つらい出来事が起こりました。暗く重い日々が続きました。

そんなある日、台所に立って泣いていると、「イエチュちゃま、ちゅき」と言うお子さんの声が聞こえたそうです。振り向くと1歳5カ月の息子さんが立っていました。

「イエチュちゃま、ちゅき(イエスさま、好き)」と言って、トコトコと歩いていく息子さんの姿。

ついさっきまで流していた不安と怒りの涙は、「悔い改めの涙、慰めと希望の涙に」変わったそうです。

それ以来、この方は一層まっすぐにイエス・キリストを見上げて歩んでおられます。

「現在の教会生活は神様の祝福以外にありません」と笑顔でおっしゃって、最後に旧約聖書 詩篇121篇を朗読してくださいました。

『私は山に向かって目を上げる。私の助けは どこから来るのか。

私の助けは主から来る。天地を造られたお方から。

主は あなたの足をよろけさせず  あなたを守る方は  まどろむこともない。

見よ イスラエルを守る方は まどろむこともなく 眠ることもない。

主はあなたを守る方。主はあなたの右手をおおう陰。

昼も 日があなたを打つことはなく 夜も 月があなたを打つことはない。

主は すべてのわざわいからあなたを守り あなたのたましいを守られる。

主はあなたを 行くにも帰るにも 今よりとこしえまでも守られる。』