イースターとはイエス・キリストのよみがえりを記念し、お祝いする日で、クリスマスよりも古くから祝われていた最も貴い記念日です。
イエス・キリストは3年もの間、人々に神さまの愛を説かれましたが、やがて反対者たちによって捕まえられ、十字架に架けられ、墓に葬られました。
しかし、三日目の日曜日の早朝、墓からよみがえられ、弟子たちにご自分が生きている姿を現されたのです。弟子たちはイエスさまの姿を目撃しただけでなく、しゃべられることばを耳で聞き、そのからだを手で触って確かめ、本当によみがえられたことを確信しました。
弟子たちの態度は一変しました。それまでは自分たちも捕まりはしないかと隠れるように生きていたのですが、この時を境に、捕まることもものともせず、堂々と人々にイエスさまのよみがえりを証言し続けたのです。
もし、よみがえりが弟子たちの作り話や嘘であるならば、ここまで態度が変わるはずがありません。自らの嘘のために命を賭ける者などいないからです。
どうしてそこまで変えられたのでしょう。それは弟子たちが十字架と復活の真の意味を悟ったからです。
イエス・キリストを信じる者は、主の十字架と復活によって罪赦され、死んでも生きる永遠のいのちをいただけるという真理をです。そして、この弟子たちの証言を通してイエスさまを信じた人たちが集まってできたのがキリスト教会です。
もし、よみがえりがなければ、現在まで2000年もの間、キリスト教会は存在していません。
(あお福音ルーテル教会牧師 植田哲昭)