毎月第1日曜日に開かれるマリア会(女性信徒の会)では、先月から聖書に登場する女性について学んでいます。

今月は旧約聖書のルツです。

ユダのベツレヘムに飢饉が起こったとき、ナオミという女性が夫と2人の息子たちと隣国モアブに移り住みます。息子たちはそれぞれモアブ人の女性と結婚します。その一人がルツです。

ナオミの夫と息子たちが亡くなった後、ナオミはユダに帰ることにします。2人の嫁にも実家に戻るように告げ、「主があなたたちがそれぞれ、新しい夫の家で安らかに暮らせるようにしてくださいますように」と幸せを願います。2人の嫁は声を上げて泣きます。

ルツはこれからもナオミと一緒にいたいと切実に訴え、ナオミについていきます。2人がベツレヘムに着いたのは、ちょうど大麦の刈り入れが始まった頃でした。そこからストーリーがどんどん展開していきます。

4章から成るルツ記は7ページほどしかありません。ハッピーエンドで終わる物語の最後に、ルツの子がイエス・キリストの系図につながることが示されています。

新約聖書の最初(マタイの福音書1章)には「アブラハムの子、ダビデの子、イエス・キリストの系図」とあり、その5節にルツの名前が登場します。異邦人と言われたルツが産んだ子はダビデ王の祖父になるのです。

マリア会の係の方は「みんなの聖書シリーズ31 ルツのものがたり」を参考に、ストーリーと時代背景をわかりやすく教えてくださいました。

キーワードとして「落穂ひろい」も取り上げられ、ミレーの名画の話も出ました。

たいへん興味深く、楽しい学びの時間でした。

来月のマリア会では別な議題があり、8月はお休みということで、次回の「聖書の中の女性」は9月になります。