昨日は礼拝後に月足さおりさんのコンサートが開かれました。
月足さおりさんは熊本にお住まいのピアニストです。前日「兵庫・丹波篠山とっておきの音楽祭」にご出演され、昨朝、お母さまとご一緒にあお教会にいらしてくださいました。
月足さんのプロフィールです。
『昭和音楽大学ディプロマコースを首席で卒業。昭和音楽大学学長賞受賞。国際芸術連盟新人オーディション合格。全日本マスターズピアノコンクール入賞。東京都内を中心にコンサート活動を始める。その後、熊本県で後進の指導にあたる他、国内外で多数コンサートに出演。2013年ウイーンで開催された「国際障害者ピアノフェスティバルで課題曲、自由曲の両部門で金賞を受賞。2017年台湾の周大観基金会による第20回Global Love of Lives Award(命のノーベル賞と称される)受賞。2018年「いしかわ・金沢 風と緑の楽都音楽祭 左手のピアニストオーディション」で最優秀賞を受賞。翌年、同音楽祭でオーケストラと左手のピアノ協奏曲を共演。NHK「きらっといきる」をはじめ、テレビにも出演。「いのちの音色を響かせたい」をタイトルに各地で講演もおこなっている。仙骨欠損のため主に運動機能障害があり、現在右半身麻痺。さらに、動かせる左手も病状が進み、親指、薬指、小指は治療と共に装具装着での演奏となる。』
このたびは、教会からのリクエスト「アメージング・グレース」、スクリャービン作曲の「左手のためのノクターン」、月足さん作曲の「星の王子様」、マロッテ作曲の「主の祈り」、そして「雫~しずく~」を演奏してくださいました。雫も月足さんの作曲です。
「アメージング・グレース」と「主の祈り」は左手だけで演奏できるように編曲なさったそうです。
すべて素晴らしい演奏でした。特に「星の王子様」と「雫」は本当に美しい曲でした。天から輝く雫がいくつもこぼれ落ちてくるようでした。
演奏の合間に、進行するご病気のこと、左手のピアニストとして再起された経緯、音楽への思い、周りの方々への感謝、演奏を聴かれる方々への感謝をとても素直な言葉でお話してくださいました。
周りの人たちが自分のために流してくれたたくさんの涙、悲しみの涙、喜びの涙が「雫」という曲のもとになったとおっしゃっていました。
コンサートの後、ある方が「お人柄が音に表れていましたね!」とおっしゃいましたが、その通りでした。
月足さん、ありがとうございました。本当に幸せな時間でした。
また演奏を聴かせていただけますことを楽しみにしております。
月足さおりさんとお母さま
前日の「とっておきの音楽祭」では日台(日本台湾)友好楽団でキーボードを弾かれました。