3月28日(土)丹波篠山田園交響ホールにて、スウェーデンのレーナ・マリアさんのコンサートが開催されました。丹波篠山市で素晴らしい福祉事業を展開しておられる山中信彦さん泰子さんご夫妻(一般社団法人「みずほの家」)が、スウェーデンに出向かれ、直接レーナさんとお話しなさって、実現の運びとなったコンサートです。
800席、満席でした。
レーナ・マリアさんのプロフィールです(コンサートプログラムより)
1968年スウェーデン生まれ。ゴスペルシンガー。出生時から両腕がなく、左脚の長さが右脚の半分という原因不明の障害を負う。両親はレーナを普通の子どもと同じように育て、やりたいことは何でもチャレンジさせた。3歳の頃から水泳教室に通い、18歳で世界障害者水泳選手権、19歳で欧州障害者水泳選手権にスウェーデン代表として出場し、メダルを獲得。1988年にはソウル・パラリンピックに出場し3種目で入賞を果たす。小さい頃から聖歌隊で歌い、ストックホルム音楽大学現代音楽科を卒業後、プロの歌手として本格的な音楽活動を開始する。1998年、長野パラリンオリンピック(冬季)開会式や善光寺で歌う。2018年以来7年ぶりの来日。口と足で描く芸術家協会会員。
オープニングでは、君愛(きみあい)バンドの皆さんと鈴木凜太朗さんが演奏されました。
君愛バンドは、障害のあるメンバーと親御さん、支援者で構成された音楽チームです。大阪のカリスチャペルを拠点に活動されています。今回もたくさんの楽器で音楽を届けてくださいました。
バンドの名前の由来となった「君は愛されるために生まれた」という賛美歌も演奏されました。「きみは愛されるために生まれた きみの生涯は愛で満ちている」という歌詞が皆さんお一人おひとりを包んでいるようでした。最後に演奏された「ラ・クンパルシータ」ではお母さん方のピアニカ演奏も素敵でした。
そして鈴木凜太朗さん。昨年の10月に、あお教会でも演奏してくださったピアニストです。今回はショパンの「別れの曲」とシューマンの「トロイメライ」を弾かれました。ピアニシモが本当に美しかったです。「トロイメライ」の演奏中にはスクリーンに凜太朗さんの幼少期からのお写真が映し出されました。ご両親をはじめ、周りの人たちからいっぱい愛されてきたことがお写真からもうかがわれました。
「君愛バンド」の皆さんと鈴木凜太朗さんは4月26日(土)「兵庫・丹波篠山国際とっておきの音楽祭」に出演されます。お近くの方はぜひ足を運んでお聴きになってください。
今回のコンサートのプログラムの袋には、スウェーデンの国旗が入っていました。主催の「みずほの家」のスタッフの皆さんが手作りされたそうです(800本以上!)。司会の方から「この旗を振りながら、拍手をしてレーナさんをお迎えしましょう」と案内がありました。
幕があがっていよいよレーナさんの登場です。次のブログに続きます。